盲腸の静かな夕べ

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日記

9月11日

人と会って、NOPEやザ・ミソジニーの話などをしていた。いろいろ映画をすすめられて、「イーグルvsシャーク」(なんだそれは!)、伊藤高志作品あたりはみようという感じに。
少しだけ怪奇小説の話になって、アルジャーノン・ブラックウッドをすすめられる。
いい怪談もきいた。
ずっと人と話していたからかものすごく疲れてしまって、家で一旦コーヒーで頭痛を治すと、「心霊写真」をみにいった。新文芸坐は好きな映画館なのだが、リニューアルしてからはじめていった。映画館ではめずらしい、ドリンクバーとセブンティーンアイスが健在でよかった。
「心霊写真」はすごく良いホラーだった。また女性が酷い目にあう典型ではあるが、それで呪いに取り込まれてしまうという感じではなく、女が腕一本で、自分の意志で呪いを強化していくために好感を持ってみれるのかもしれない。呪い女一代記。
大スクリーンで本物の心霊写真がみられる稀有な映画にもなっている。
女性の造形が、最初はチープなのでは?と思っていたけれど、見せ方でかなり怖くなる。はっきり映っているからこそ怖いというのがとてもいい。最後の、愛し方はそれであっているんか?という呪いの現れ方も、ちょっと笑ってしまうくらいの予想外さで良い。あとは主演の顔がとにかく綺麗で、それが物語を成立させているところがある。大事だ。

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