盲腸の静かな夕べ

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日記:腸

10月6日(金)
仕事休んで大腸内視鏡。人生初。ただ医者に相談していた時よりだいぶ調子あがっていたので、何もなさそうだなという予感がした。一応可能性を潰そうということで予定通り腸の中を見る。昨夜から薬を少し飲んで、朝になってまた飲んで、そのあとに大仰な下剤を飲むという手順。大腸はじめてだから怖いよと友人に話していたら、お笑い好きの友人は、錦鯉渡辺さんは誰よりもはやく透明になれるらしいという情報をくれた(便が透明になるまで下剤を飲むのだ)。私も便の反応の良さには多少自信があったので、初めてにも関わらずすぐに透明になってみせようと心の中の渡辺さんと少し張り合っていた。結果的には多分普通の速度だったと思う。
トイレとの往復で何かに集中できるわけもなかったので、こたけ正義感の逆裁の実況などを見てすごしていた。twitterを開くとジャニーズの話題を追ってしまう。「学校へ行こう」ど世代なので、イノッチに悲しくなる。なんとなくこの話題はまだ仕事先とかではしていない。昨日はボーイズプラネットの話を聞いたりしていて、その話の流れの手前である人が「ストレイキッズ好きなんですよー」と言っていて、え、激渋じゃんとか思ってたら私が思い描いていたのがストレイキャッツだったので何もかも違った、ということがあった。
腹がやや落ち着いたあともなんとなく気だるさがあり、横になったりぼやぼやと掌編に手を加えた。
ぼんやりする麻酔入れてもらって検査自体は全然痛くなく、ただうっすら起きてはいたので、カメラが腸の中を動いている様子をお〜と見ていた。なかなか綺麗な腸をしていると思った。その時ははっきり起きている気持ちでいたが、検査が終わると夢の中のできごとだったように感じる。結果待ちだけど重い病気などはなさそう。よって、やはり休みのなさとお粥生活が回復を極端に遅くしていたということか。あとは食べられなくなるという症状は過去にも経験があるため、ストレスとか、原因がつかみにくいところに原因があるのだろう。
ぼんやりは多少夜まで続いていて、ぼんやりする中で掌編をぽちぽちまた書いていたら初稿がやっとできた。こちらは文フリで発表です。なんかもう一個動きが必要だなと思って足した部分がいいのか悪いのかちょっとわからないので一晩寝かせる。
変な順序で書いているけれど、かぐやSFコンテストはありがとうございました。「未来のスポーツ」をテーマにしたコンテストで、受賞作品をはじめ最終候補作&選評、選外佳作の一部がこちらから読めます→第3回かぐやSFコンテスト
まだの方はよければぜひ読んでください。各作品4000字と短いです。
正直自分の作品はかなり地味だなと思っていたので、最終の連絡がきた時に本当に驚いた。ちゃんと読んで残してくれるんだな、というありがたみを噛み締める。(ポジティブに)意味わからんと感想を書いてくれた方も結構見ましたが、意味わからんながら読んでくれていて嬉しい。


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