日記:舞浜
6月17日(土)
クーポンがあるとのことで、アルバイト時代の古い友人から誘われてアフタヌーンティーに出かけた。前日に調べたら場所が舞浜で驚く。都内だと思っていた。駅についてからシャトルバスでホテルに向かう。舞浜、実に何年ぶりだろう。ディズニーランドの造形はわくわくする。かつて、高校の修学旅行の時にUSJの造形にひたすら感動していた友人たちがいたけど、あの喜びが今になってわかるアフタヌーンティーでは初対面の人もいたので挨拶、旅行好きとのことでおすすめの場所の話など聞いた。最後の方はサウナの話になった。定期的にサウナの用語を教えてくれる人に出会うものだ。サンダートルネードと呼ばれる水風呂があることを知った。サウナの熱い部屋はあれはメインではなく、水風呂が重要とのこと。水風呂がないサウナはスープのないラーメンだ、というたとえ話(ピンとはこない)。
ディズニーのお土産屋だけひやかしてから解散し、池袋へ。篠崎誠監督の黒沢清三昧(黒沢清が出演している映画三昧)の特集。「殺しのはらわた」面白かった。そうはならんやろの連続でも、撮りたい画があるという欲望が最優先で良かった。監督自身による階段落ちもすごい。「Action!」(黒沢清の撮影現場のドキュメンタリー)で、黒沢がションベンライダーを「むちゃくちゃですよね」と言っていて、確かにあの映画は奇跡みたいで圧倒されてしまうけど、絶対に被害者がいるので二度と撮られてはいけないタイプの映画だなとも思う。
映画までの時間で「ナイフ投げ師」の「協会の夢」を読む。「ある訪問」とか「空飛ぶ絨毯」も好きなんだが、これも好き。世の中の全てが売っている百貨店の話。
で、本をふらっと入ってみた猫カフェで読んでいたのだけど、少し悲しい気持ちになってしまった。前日に昔実家で飼っていた猫の話を人にしたことが影響して足を踏み入れたわけだが、実家にいた、何らかのコミュニケーションが成立しかけている猫と猫カフェ猫は当然「猫」として括れなくて、今更あの猫がいないことが悲しい。彼女が死んだ時、思ったよりショックが少なくて、そんなものかと思っていたものだけど、かなしさがこれからの人生に分散してずっと存在しているような感じなのかもしれない。