盲腸の静かな夕べ

文章を投稿します。

記事カテゴリー ▼

日記:V氏

 最近は休みのない仕事にてへこたれている。やれホルモンバランスのせいだと医者にいわれたりもするが、大元は自律神経だろう。
 通い出した学校は今週から完全オンラインに移行した。一時間以上遅刻してzoomに入り、コンビニちゃんぽんをすすりながら聞いていると名前が呼ばれたので焦った。書いた作品に関して少し話した。
 三人称で物語を書くのにやや抵抗がある、という話をした時の反応が意外だった。わりと共感されるつもりでいた。三人称で書かれた物語に違和感はないが、自分がそのように書くとなると、書いていて「いや誰だよ!」とツッコミたくなるのだ。もちろん、自分の中で設定が練れていないというのが大きいだろう。今回三人称掌編を提出して、その視点人物の名前の落ち着け方にヒントを得たのはよかった。

 怪談はやはりいいなと思う。「Aさんから聞いた話なんですけど……」のAさんは存在として自然だ(というか、だいたいにおいて実在するものだから)。Kくん、Sさん、など、アルファベットになると途端に受け入れやすい。たまに仮名があてられることもあるけれど、それも効果としては同じだと思う。
 オカルトコレクター・田中俊之が話していたエピソードで好きなものがあって、それが「人から怪談を聞いたけど、その語り出しが『これはV氏から聞いた話で……』だった」というやつだ。V氏て(いや、ありえるけど!)!

カテゴリー