盲腸の静かな夕べ

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日記:隠居欲

 起きている間、胃を気にかけている時間が長い。年明けに胃カメラを初体験して、軽い逆流性食道炎ですねと診断を受けてからはいくぶん気は楽になったが、一向に治らないのだ。薬は飲み続けている。心配になり検索をかけると「治らない」というサジェストが多い。今は横隔膜を鍛えてみるか、と見かけただけにすぎない療法を試みようとしている。重い病気になってうさんくさい宗教に入信した男の漫画を思い出した(たしか山岸涼子)。「軽度」という安心感からは想像できない不快さとともにある。
 外食が不安だ。昨夜は仕事中にコンビニで買った蒸しパンを一つ食べると、気分が悪くなりしばらく歩いた。食べると歩くがセットでないと吐き気がおさまらなくて、このままであと数十年を生きていくのか、本当だろうか、とものすごく悲観的になってしまった。この調子では電車に乗れなくなって、そうしたらどこか人里離れたところで自給自足生活ができないかな、と想像したりもした。畑を耕して、今まで以上に人に会わず……

 たまに読むブログで、ソーシキ博士が不調をつづっていた(これも昨日)。比べたら私の方がずっと症状が軽いだろうが、共にがんばりましょうという気持ちになった。また、福尾匠のHPの日記が終わった。たまに読んでいて、あれがきっかけで、セミオープンな一連の日記を書いたりしたし、こうしてネット上に個人的なことを書く意欲もわいた。日記って終わるんだと思った。


 たまにはシャザムしていた楽曲でも貼ってみよう。最寄りの駅に入っている雑貨屋で流れていた。

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