日記
6月13日
一ヶ月くらい日記書いていなかったかなと思ってみたらギリギリ経っていなかった。
今は仕事用で必要なデータを待っているところで、他に何かする気も起きなくて書いてみている。
ここしばらくは中編を書くことに気をとられていた。一気に書くことはよくないのかもしれない、と思って、というのも、批評とかレポートとか、一気に書く機会が多かったのだけれども、そういう精神的な追い込み方は、できることならやらない方がいいのではないかと常々考えていた。追い込みがあっていい作品ができることは多々あると思う。でも追い込まないといい作品ができないという思い込みはよくない。そして私は思い込みがはげしい傾向にある。
というわけで、時間ができたらぽつぽつと進めて書いてみた。一応書き終わって(40枚くらい)(追記:40枚ぽっちってただの短編ですね……)、とりあえず小さなコミュニティで発表することになっているのだけれど、正直出来が、うーん。他人に読んでもらうというのに、ひどい態度だ。
嘘とフィクションは違う。嘘は書けないと感じる。でも嘘じゃないフィクションを書くと、どうしても縮こまってしまう感じがある。
いろいろあって、カンバセイションピースとロブグリエの消しゴムと、かわうそ堀怪談見習いを並行して読んでいて、かわうそ堀ははやめに読み終わった。自覚できるほど流し読みしていたけれど面白かったし、ちゃんと怖かった。歯、と口、のモチーフの怖さ、最後に書き下ろされたという章が怖いのに置いていかれる寂寥感がある。
歯といえば、ネットフリックスで『ノー・ウェイ・アウト』というホラーを一昨日みた。US版コトリバコ。途中である人物が殴らまくって歯が抜けるのだけれど、その抜けた歯の形が綺麗すぎて、歯みたいな歯だ……と友人と口々につぶやきながら視聴した。足がきれいについている感じの歯だった。
『リチュアル』といろいろ似ている演出があったので監督同じかと思ったら原作が同じという。ただ幽霊が静かに画面にうつっているだけで怖い、という案外ホラー映画でやってくれないことをガンガンやってくれるのがよかった。全体的には消化不良。他の女性キャラの不穏さが全然回収されないのが残念。クリーチャー造形は好き。