盲腸の静かな夕べ

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日記:フェス

8月1日(火)
断食は良くなかったかと思いきや、その後の回復の速度がはやく、無理かもしれないと思っていたフジロックに行けた!4年ぶり。昨日帰ってきた。一応薬とたくさんのゼリー飲料を携えて、無理をしないを第一に、カフェインとアルコールをとらないロックだった。
一日目、新幹線で向かってぬるっと15:00くらいに会場入り。シャトルバスは半分くらい海外からのお客だったような気がする。
Yves Tumor(ちょっと見た)→Cory Henry→坂本慎太郎→Ryoji Ikeda
Yves Tumor(マーキー)からヘブンに向かっている時にホワイトから少しスタッツが聞こえる。松たか子の曲。コリーヘンリーでフジロックの開幕を感じる。一気にダンサブルでファンキー。下手側のkeyの人の顔弾きも最高。コーラス隊もめちゃくちゃかっこいい。人数多いのに全ての音がクリアだ。押してスタートしたのに長めにやっていて、裏方スタッフと少しもめていたっぽい。
ご飯に並んでいたら、ヨラテンゴを完全に見逃す。今年は飯出店が少ないように感じる。そして完全キャッシュレスになった弊害で、問題がおこっていたよう。そうめんを食べる。並んでいる間に日が落ちる。
坂本慎太郎、長年ゆらゆら帝国を聴き続けていたのに初めてナマで見た。感動。森全体にプロジェクションマッピングするみたいな照明の演出があった。音楽との合わせ技で歓声があがる。最後(ヨラテンゴと一緒にやる前)に「ディスコって」をやっていた。坂本慎太郎の曲は、体を動かさなくても聞けるけど、もちろん踊ったっていいし、自由さがある。誰のためでもなく、ただ一人でいることがちゃんと保証される空間ができあがっていて、少し泣く。もはや自分のためじゃなくても居られる空間。そんな話を合流した友人たちにしたら、ヘブン(会場)マジックあるよね、と言っていて、それもあるなーと思った。でもやっぱり音楽だよ!
ひとしきり感動して、池田亮司に向かう。どんなライブやってるのか全然知らなかったので、可聴域ギリギリの音だったり、ピッ……とか音を出してたりすんのかな、と、なんとなく予想を立てていて、ある意味での退屈と静けさを求めてやってきたら、めちゃくちゃな音圧と速度で攻撃力のあるトラックを流していたので、絶叫。アルコール一切とっていないのに酩酊状態にされる。最後謎に太陽フレアの画像が大写しになった瞬間にあああああ!!と叫ぶ興奮状態になったが、幻聴でなければうしろの人も叫んでいたので、もはや怖かった。洗脳される……という恐怖。
坂本慎太郎でフルになった心を脳髄から破壊されるみたいな体験で、貴重だった(ライブはすごくよかったし、誤解されるとあれだけど、池田亮司好きだ)。この流れが今年一印象的だった。
泊まっている宿に猫がいる。嬉しい。

二日目は、BENEE(途中抜け)→JATAYU→GOGO PENGUIN→UA→Louis Cole
ものすごく暑くてこれは無理できない、と思いかなり省エネ気味に過ごした。BENEEはmarry myselfがめちゃくちゃ好きなのだが、それは聞けなかった。暑すぎて途中で移動、川沿いでチキントマトスープを食べる。バッグの中にポカリをこぼす。
JATAYUはインドのバンド。事前記事で少し気になっていた。ゴゴペンは体力があれば前で見たかったが、座って休むことにする。しかし最後の曲は流石に立ち上がらざるを得ない盛り上がり。こういうジャズ久しぶりに聞いたなと思う。水が軒並み売り切れていて危機を感じる。少し戻ったところで炭酸水をゲットできて良かった。
UA、夜になったヘブンで神がかったライブ。こちらも座ってみようと思ったら、最初から「太陽を手に〜」をやるからもう踊るしかなかった。
AJICOファンというだけで、UAのアルバムはあんまり聞いたことないんだけど、月がなんちゃら言ってる曲が沁みた。雲に三日月型の照明が当てられていた。UAで自然が活気付いていたのか、ブヨに刺される。
友人たちがコーリーウォンに残る中、最前狙いでルイスコールに向かう。バウンディで入場規制中だったが、途中から入れた。終わったあとすぐ中央に向かったがなかなか難しく、前から4列目くらいを確保(のち前から2列くらいまではいける)。しかしこれがかなり失敗だった。一番の目当てにしていたのにやってしまった。。ホワイトは、前に行かない方がいいという教訓を得た。興奮した大ファンがいがちなので、盛り上がり方に自由がなくなる感じがするのと、スピーカーのバランス的にちょっと後ろの方が聞きやすいんだと思った。日本ホーン隊は単独の時もそうだったがやはりすごい。
長谷川白紙もみたかったが、疲れて少しみて退散。単独にぜひ行ってみたい。
夜ご飯はソーキそば。いくらはぐれて行動しても、わりとすぐ合流できるので、人見つけ能力すごいねと言われる。たまたまだろうが特技と思おう。

三日目はBalming Tiger(遠巻きに)→Gryffin(途中抜け)→100gecs(途中抜け)→Neal Francis(途中抜け)→Black Midi→LIZZO→きゃりーぱみゅぱみゅ→Ginger Root
毎日背中は痛いが書き出してみると結構頑張って動いていたのか。Balming Tigerって多国籍かつ多言語なのかな。面白い感じ。グリフィンは友人が見ていたのでなんとなく付き添って見る。2019年豪雨の時、体温上げるためにマーティンギャリックスでめちゃくちゃに踊ったのを思い出した。(友人が、マーティンは承承承承承承って感じだがグリフィンは起承転結をちゃんと考えてんな、と上から目線で言う)
100gecsは完全ノーマークだったけどなんとなくみてみる。若さ。Neal francis、ライディーンをBGMに登場。落ち着く。後ろの方で座りながら見る。アミノバイタル仕込んでBlack Midiに。Black Midiもかなり心打たれた。ジャズとかポストロックの深刻さがたまに胃もたれする時があるけど、Black Midiみたいな構造的な、ストーリーテリングのための音はどれだけ音圧があったとしても癒される。激しいけど何もかも忘れて踊る!とは少し違う感じ。ルイスコールより感動してしまったかもしれない。
FKJの機材トラブルをうっすら聞きながら夏の星々の小説を投稿。雨は降らないが遠雷は何度も聞いた。
LIZZOには言葉を失う。ポップスがやるべきことをきっちり背負っているという覚悟の決まり方が見たことのないようなもので、完璧なショーだった。途中セルフケアメディテーションタイムもあった。ありがとうございます。
セーラームーンオマージュの衣装は、まさかの変身バンクの途中のリボンに包まれているところからとっていた。
LIZZOが終わってぐだぐだ座りながらきゃりーを遠くから見る。声が可愛すぎる。世代すぎる。
Ginger Rootはもっとがっつり見たかったが、きゃりー途中くらいから若干気分が悪くなってきていて、動いた方が気がまぎれるので前の方にいったりもしたが、途中で後ろに退散。ライブ演出は凝っているし面白いし、しかし演奏はめちゃうまく、途中YMOメドレーも入れたりする、本当に器用ですごい人だ。さわやかな気持ちでこれを最後にみるアーティストとした。そのあとは気分が落ち着いたので良かった。昼は若干の罪悪感を持ちながら、うなぎ丼。夜は鶏スープごはん。






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