日記:丁寧なまずい生活
1月7日
金を使おう、というモードになっていて、スニーカーを買いに行った。目当てのものがあったので、吉祥寺に行く。すぐに見つかったけれど、他の店なんかもぐるぐるみて、目を満足させていた。これは「ウィンドウショッピング」というやつだろうと思いあたった。「ウィンドウショッピング」という言葉の意味はなんとなくこんな感じと思いながら、ショーウィンドウの華やかな感じと、自分が町をあるく感じが今まで合致していなくて、意味がわかっているようでわかっていない言葉だった。だけどなんとなく「金を使おう」(いつ何に使うかわからんぜ)、という心境と、晴れの天気と心の余裕がそこをうまく接続したようで、「ウィンドウショッピング」が腑に落ちた。
スニーカーと、あとはいいなと思っているうちに売り切れていたグラニフのキャラクター系のニットをたまたま見かけたので、それを買った。
ひといきつこうと探して入ってみた喫茶店は夜にはバーになるようなところで、洒落すぎていない雰囲気が良い。コーヒーを頼むと、店員(バーテンなのだろうか)が見慣れない行動をしている。布でドリップするタイプのやつなのだが、粉を棒でつついている。視界の端で捉えていて、凝視していたわけではないので、何か勘違いしているかもしれない。粉に空気をいれるとかそんなことだとは思う。
いれられたコーヒーは好みではなく、それはただの好みの話だとは思うのだが、あんな丁寧に布で入れているのにこんな感じの味になってしまうんだなあと失礼なことを考えていた。
出かける行きがけにメルカリで売れたものを出した。ただ最近は送料も上がっていて、もはや利益は雀の涙で、正直捨ててしまった方が手間がなくていい。ただ誰かの手に渡ってくれたらいいかというもはやボランティア精神だ。
フィットボクシング北斗の拳を買って3日が経っている。パンチのタイミングが1.5フレームくらいはやく感じる、というか、体感的には引き戻す時にちょうどよくリズムにはまる気がしていて、こんなにリズム感がない、というか常に遅れているのか、と思う。先日久しぶりに会った友人が、歳をとるとだんだん音程が下がって聞こえてくると話していて、だから狂った調律のピアノでも、それが狂っているかわからないのだと言っていた。