盲腸の静かな夕べ

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日記:BFC4 2日目 / 腹痛

10月31日

BFCの備忘録も兼ねて。
Aグループを読んだ。(ここから読めます。短編小説ガチンコバトルです)
話題の「ファクトリー・リセット」、達者だ!こなれ方が違う気がするがどこからそう感じるのだろう。スマートスピーカーにメモリーを保存されたオカンはどういう認知を持っているのか気になった。「小僧の死神」、アキレスの亀の話あたりから連想して、大島弓子の話で永遠になくならないチョコレートバーの話があったよなと思い、探すと「ロングロングケーキ」に出てきていた。「ぜったいに追いつかれることはない」というのは永遠に会えないということなのだ。さすると「追いついて」「追いつけなかった」とはなんなのか。「柱のきず」、とても好きだ。ゆかりとえにしの描写が淡い霧の中に漂うように想像される。頭の中に浮かぶそのふたりがなんとなく若々しくて、酒を呑む「大叔母」という設定とうまく頭の中で結びつかなかった。それは彼らが時間の超越者であるから。「ミジンコをミンジコと言い探すM」、面白い。ギリギリ像を結ぶ細い線をスキップしていくような軽さ。この描写でなぜ大根(の彫刻)がここまでかわいいのか。「現着」、無政府家政婦からまず思うのは、家庭の政治性。その人たちはどこからか解放されているのか、というところを考えていたらそんなところまでも見放されている、というラスト。安全地帯というと道路がまず思い浮かぶけれど、最後まで読んで、では「安全地帯」とはどういう意味か、では「無政府」は、と帰ってくるとハードボイルドな世界がぐっと立ち上がる。かっこいい小説だ。「タートル・トーク」と聞いて思い出すのは、昔友人が、タートルトークはやばいと言っていたことで、「なあ、○○(自分の名前)」とカメが話しかけてくる様子を真似してくれたのだった。そのアトラクションは置いておくとして、結婚式のゲストで主役との関係性がばっさりとわかってしまうというのがリアルだ。他の方の感想をのぞくと、私は誤読というか単に読めていないのかもしれない……。夢の部分の記述に関してなど、いろいろな感想が知りたい。


激務から一転、今週はゆるゆるとしているので他のことを一気に片付けるぞと意気込んでいたら久しぶりの腹痛でしばらくじっとしていた。こんな時、在宅ってサイコー!と思う。腹痛なのに先に吐き気がきていて、腸への心配が胃にくるような感じで、センサー的なものがバグってるのかもしれない。体調不良は全部胃です、みたいな。

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