盲腸の静かな夕べ

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日記:BFC4初日 / ブラウザタブの増殖

10月30日

昨日よりここにも書いているブンゲイファイトクラブの初日だ。なんと言われても本戦に選んでくれた人々がいるのだからそれから勇気をもらおう。
急ぎBグループだけ読んだ。もう一周はしたいところだがとりあえず。「メアリー・ベル団」は、メアリー・ベルではなく果てしなく続く荒野のイメージが頭に残るのが良い。だからこそもう少し荒野の詳細を育てたい感じもしたが、その辺は文字数もあるしね……。「或る男の一日」は誤読でなければ一点突破型のソリッドなファイトスタイルで、端正な文章のうちに熱を感じる。「滝沢」はああいった文章の可笑しさをそのまま転じて物語にしてしまうとこうなる、というのが! ジャッジが楽しみな作品でもある。文末の「タッキー」が癖になってくる。「踏みしだく」はみんなと文字数同じですか?と問いたくなるくらい充実した描写。一読しただけでは、1p目の食べ物の扱いの像からその行為の最終的な立ち位置までのすべらかな変化にとまどいもあったので、何回か読むこと。「十円」、すごい。たかが十円の話からはじまるわけだけど、されど十円、というか、お金ってつまりどういうこと? 社会との関係まで背景が広がる。最後に残るのは安寧だけどその文字にこめられた不穏。
とりあえずBだけ読んで、あとは後回しにした。うっすらと不安を抱えながら過ごしている。
唯一自分の作に触れてくれた方のひとこと感想で、「けっこうひどい話」と書かれていて、嬉しかった。

文フリのブースの合同誌用の調べ物をすすめていたが、いつのまにか読んでいたタモリのウィキが面白くて読んでいた。人生5回分みたいな人生を送っている。
そういう調べ物もあったり、包装紙検索したりわたわたしていたらブラウザタブが膨大に増えていって、こうなるともう頭の中で整理はできていないので途中でやめた。「妖怪の誕生」が図書館に届いたと知らせがきたのでとりにいく。リヒター展のトークで平倉圭がその本に触れていたので、読んでみようと予約したのだが、どういう文脈で触れられていたのか、おおまかなところ以外を忘れてしまった。役立てようと思っていた短編はもう校正もほぼ終わった段階である。

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