盲腸の静かな夕べ

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日記

気が滅入ることが多く、仕事のことを考えると絶望感に襲われるし、ホラー映画や怪談くらいにしか心躍らせられなくなってる……と思いながら、唐突にルイス・コールきいたら、最高で驚いた。2018年のアルバムなのでわりと前だけど。大好きと言えるミュージシャンがいたじゃないか!と希望を持った。
I Love Louis Coleです。

サンダーキャットのライブのゲストで来るらしいので、とても楽しみだ。

午後、「惑星ザムザ」の展示をみる。web美術手帖に載っているステートメントの一部がかっこよくて、これは見ようと思ったのだった。

「それが布と糸のあいだで振動する物語だからである。物語に至るまでのザムザは、布地の販売員をしていた。布地、それはtextileであり、textの語源である。そしてtextileは、編まれた糸によって作られたものだ。この展覧会で僕が垣間見たいのは、編まれた糸がひとつの布地になることに失敗し続ける物語である。 その失敗から未来について考えたい。いくつものマテリアルが、見たこともない異形を形作る惑星で、私たちの生きる社会の未来について考えたい。そこでどんなテキストが書かれることができるのか、何を物語ることができるのか、どんな夢を見ることができるのか。 そのための旅路として、ここに『惑星ザムザ』を開催する」 (本展に布施が寄せたステートメントより、一部抜粋)

テキスト以前のもの、というのが気になってわくわくしながら牛込神楽坂へ。しかし作品をみると、それに付されているテキストを読んでしまう、というのにはやはり抗えず。
直感的に面白かったのは米澤柊《絶滅のアニマ》。テキスト読んでびびったのは百瀬文《Born to Die》。絶滅のアニマはテキストを含む展示で、そこには数人で遊んでいたら突然爆発が起きて体が失われ、神経(アニマ?)だけになった者たちのふれあいと、あとはメンダコをめぐって知らない人と話した直後にアポカリプスみたいなことが起きて身体中が穴だらけになったみたいなストーリーがあった(内容は記憶に頼っているのでだいぶあやふや)。床には紙粘土っぽいものでできたカケラのオブジェ(蟲師の蟲みたいな形をしていて、だから有機的)。流れるテキストを除くと映像がふたつあって、片方は光をなでる手(光、はRGBに分解されかけていて、小さな虹の粒が画面に光の加減で映ってしまっているみたいな感じ)、もう一つはアニメキャラの頭と、それをなでる手(環境ノイズと共に)。散り散りになってしまった体がアニメの2次元の光の中でふたたび像を結ぶみたいな想像がふくらんだ。百瀬文のはふたつの声が聞こえるんだけど、セックスだと思ってみていたら全然違った。出産とポルノビデオ双方の吐息だった。しかしこれのタイトルがBorn to Dieか……
あとは黒沢清みたいな展示が面白かった。
久しぶりにリングフィットやったら疲れた。やっと最終面まできた。そこまで求められていないというのはあるんだろうけど、敵キャラ&ボスキャラがずっと同じ面々なのはちょっと萎えるよなあと思う。コピペ面のことを考えるといつもローグギャラクシーを思い出す。あれを当時宮部みゆきが酷評していて、めちゃくちゃ面白かった。私は裏面までクリアした口だけど、酷評には納得した。シナリオが変で、仲間がなぜついてきているのか理由がわからなかった気がする。酷評記事は今パッと探してもみつからない。残念。

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